時代がアートを求めている、ビジネスシーンにおいてもアート思考はとても重要視されています。それはいわゆる教養としての鑑賞や趣味の様な個人的な時間ではなくて、極端に言えばAIと人の違いを端的に表現する手段としてアート思考は社会的な意味が生まれ始めているのではないか?ということです。ロジカル思考はどんどんAIの仕事になっていきます。ビジネスにおいては新しい発想=イノベーションが必要な時代なのに、発想が出来なくなったらAIに仕事を全部持っていかれてしまう、、なんて、言われてますが、安心してください。
いきなり<アーティストの様に考えなさい>といってもなかなか難しい。
大切なことはだれでもアーティストになれるということです。
写真は1982年最初にリリースされたApple社のマッキントッシュ本体ケースの内側です。この時、開発に加わったメンバーの直筆サインが記されています。ジョブズは絵画にサインがある様に、芸術家が自分の描いた絵にサインするように、ミュージシャンがファンにするように開発メンバーのサインを記載しています。そこには工業製品でありながら時代を変える芸術作品であるというジョブズと開発者達の思いが込められているんです。
このようにプロダクツにもアート思考を表現しているからこそiPhoneがライフスタイルを変えていくのです。
2018年頃を境に「アート思考」がビジネスフレームワークとして注目を浴びますが、ビジネスの視点から見れば、抽象的な概念に留まり、具体的な成果や実用的なアウトプットを生み出せない、精神論や感覚的で曖昧なもので、ビジネスに必要な論理性や計画性が欠如していると考えられがちです。
また、実践的要素を絵画対話型鑑賞とし、何度か美術館に足を運んでみるが、気持ち的には満足できても一体何がビジネスに効果的なのか? アートや哲学に触れることは感性を豊かにしますが、外にある作品に感動するだけではなく、自らの経験や感動、知識の蓄積から何を生み出せるか?が重要で、それがなければ単なる趣味趣向です。自分自身が感じたもの、そこから生み出されるアイデアをビジネスに活用して初めてアート思考としての価値につながるのです。 ビジネスにはスキルセットだけでなく、マインドセットも重要です。「アート思考」は、アイデアを生み出す創造力のスキルセットと情熱や強い意志もって思いを実現するマインドセットの2つ意味していて、その点がアーティストとイノベーターや起業家の共通点である。というのが私のアート思考に関する解釈です。
コメント