"アート思考×デザイン思考"
ART ×
DESIGN
Thinking
アート思考やデザイン思考が必要な理由
ビジネスは論理性=左脳。アートは創造性 =右脳。
一見対照的に見えますが最近、ビジネスの世界にもアート思考を取り入れようという流れが生まれはじめています。
ニール・ヒンディの著書「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」他、デザイン思考の次にアート思考の必要性が問われる背景には。。
・人工知能の急速な進化
・イノベーション(新規事業)の必要性
という大きな2つの理由があります。
1、人工知能の急速な進化
「想像力は知識より重要だ。知識には限界があるが、想像力は世界を包み込む。そして進歩を促し、進化を引き起こす」- アインシュタイン -
コンピューターの急速な進化による「技術的失業」が前の前に来ています。10~20年以内に日本で働いている人の49%の仕事が人工知能(AI)やロボットで代替可能になるという研究結果も発表されました。
単純なデスクワークや機械的なルーティン作業の多くはAIやロボットが代行していくでしょう。逆にAIに奪われない仕事とは、クリエイティブな新しく価値を生み出す能力=創造力を必要とする仕事、人の心に届く物語を生む感性の仕事です。
つまり、AIが認知の領域まで発展した時、創造性を高めない限り、ビジネスにおいて優位性は失われてしまうのです。
2、イノベーションの必要性
「このままでは日本の経済衰退と一緒に企業の持続可能性も失われます。今企業に必要なことは、新たな価値創造です」
100年後には日本の人口が4分の1になると言われています。また、日本人一人当たりのGDPの推移を見ると2000年は世界で2位でした。ところが2022年には35位まで下がりました。人口減少と経済成長の限界は避けられない事実となっています。モノが飽和し、消費者も減少する中で、生産性重視の今までのやり方を続けることは事業の存続に関わる大きな課題です。
そこで、新規事業やイノベーションで新たな価値創造が求められています。イノベーターやアーティストの思考法を元にロジカル思考>デザイン思考>アート思考の3つを横断したビジネスフレームワーク「クリエイティブ・マネジメント」で新たな価値創造のお手伝いをします。
3、どうしたら思考を変えられるのか?
「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても
芸術家でいられるかどうかだ」- パブロ・ピカソ -
アート思考のマインドセットは簡単なことでしょうか?
私たちは教育や社会の中で発想力に蓋をして生きてきました。子供ども達をみてください。彼らがつくる砂山に目的や成果や報酬があるでしょうか?彼らは自分の気の赴くまま砂山を作り壊します。そこにどんな意味があるのでしょう?発想と創造性のスタートはここにあります。どんな大人も元は子どもだったのです。つまり、アート思考はすべての人に元からある能力です。私のセミナーとワークショップで最初にする質問は「あなたに絵が描けますか?」です。8割以上の人が描けないと答えますが、ほんの数時間で100%描ける様になります。そこからアート思考のマインドセットはスタートします。
また、すべての人がクリエーターやアーティストになる必要はありません。その感性を理解してサポートするのも大切な仕事です。1人も取り残さない。とは、そういう意味です。すべての人にある可能性を理解し尊重することで共創が生まれます。多くの人が共感できる出来事や製品は今までにない価値を生み、持続可能なビジネスはそこから生まれるのです。
2023年1月