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​Thinking

アート思考やデザイン思考が必要な理由
“The MFA is the New MBA”
「美術学修士は新しい経営学修士​だ
ビジネスは論理性=左脳。アートは創造性 =右脳。

一見対照的に見えますが最近、ビジネスの世界にもアート思考

    (創造性)が必要な時代になってきました

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“The MFA is the New MBA”『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』の著者ダニエル・ピンクが2006年にハーバード・ビジネス・レビューに投稿した論文のタイトルで、私の中ではデザイン思考やアート思考のルーツです。また、ニール・ヒンディの著書「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」他、デザイン思考やアート思考の必要性が問われる時代になってきました。その背景には。。

・人工知能の急速な進化

・イノベーション(新規事業)の必要性

という大きな2つの理由があります。

1、人工知能の急速な進化

「想像力は知識より重要だ。知識には限界があるが、想像力は世界を包み込む。そして進歩を促し、進化を引き起こす」- アインシュタイン - 

 

コンピューターの急速な進化による「技術的失業」が前の前に来ています。10~20年以内に日本で働いている人の49%の仕事が人工知能(AI)やロボットで代替可能になるという研究結果も発表されました。

 単純なデスクワークや機械的なルーティン作業の多くはAIやロボットが代行していくでしょう。逆にAIに奪われない仕事とは、新しく価値を生み出す能力=創造力を必要とする仕事、人の心に届く物語を生む感性の仕事です。

 つまり、AIが認知の領域まで発展した時、創造性を高めない限り、ビジネスにおいて優位性は失われてしまうのです。

 

2、イノベーションの必要性

「このままでは日本の経済衰退と一緒に企業の持続可能性も失われます。今企業に必要なことは、新たな価値創造です」

 

100年後には日本の人口が4分の1になると言われています。また、国際経済成長率ランキング見ると1980年世界第2位でした。ところが2022年には176位まで下がりました。人口減少と経済成長の限界は避けられない事実となっています。生産者と消費者が激減し、モノが飽和した現代生産性重視の今までのやり方を続けることは事業の存続に関わる大きな課題です。
 そこで、新規事業やイノベーションで新たな価値創造が求められています。イノベーターやアーティストの思考法を元に
ロジカル思考>デザイン思考>アート思考の3つを横断したビジネスフレームワーク「クリエイティブ・マネジメント」で新たな価値創造のお手伝いをします。

3、どうしたら思考を変えられるのか?

「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても

  芸術家でいられるかどうかだ」- パブロ・ピカソ -

アート思考のマインドセットは簡単なことでしょうか?

私たちは教育や社会の中で発想力・創造力に蓋をして育ってきました。子供ども達をみてください。彼らがつくる砂山に目的や成果や報酬があるでしょうか?彼らは自分の気の赴くまま砂山を作り壊します。そこにどんな意味があるのでしょう?発想と創造性のスタートはここにあります。つまり、アート思考(創造性)はすべての人に元からある能力です。ここで言うアート思考とは、絵画を描く事や音楽を作曲することではなくアーティストが今までにない新しい作品を生み出し続ける経済合理性を超えた内発的動機やモチベーションといった姿勢を意味していると思ってください。

 すべての人が高い創造性を持つ必要はありません。また、アート思考だけでは実現可能性はありません。それぞれの人が持つ感性や才能を理解して活かすのもクリエイティブ・マネジメントに必要な要素です。
・創造性(クリエイティビティー)=アート思考
・想像
性(イマジネーション)=デザイン思考

・論理性・客観性=ロジカル思考
この3つの思考や人才を活かすことも組織づくりに重要な要素になります。1人も取り残さない。とは、そういう意味です。すべての人にある可能性を理解し尊重することで共創が生まれます。多くの人が共感できる出来事や製品は今までにない価値を生み、持続可能なビジネスはそこから生まれるのです。

2023年1月

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