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執筆者の写真yuichiro shibata

【先が見えない時代の企業戦略】

更新日:2021年1月27日

データや調査を元に判断する事が成果につながる時代は物事が今ほど複雑化、多様化していない時代の話です。インターネット時代はイノベーションコストが下がり、お金と力(権力)の時代が終わり、誰もがビジネスやプロダクトをデザインし市場に出すことができる時代になりました。


そして、そのスピードはどんどん早くなっています。つい最近まで使っていたサービスやアプリは既に過去のモノになっています。私たちの世代にはまだ電車の改札口にキップを切る人が立っているのを知っていますが、今の高校生は見た事がありません。MIXIだってあれだけみんなやっていたのに今は誰も使ってない。昔、孫泰蔵さんと焼き肉を食べに行った当時「パズドラ」が爆発的に当たり、時価総額は一時1兆円を超えた。その時、孫さんが「まったくわからない」と言ってたのがとても印象的でした。ゲーム市場歴史に残る高収益ゲームはKPIとかマネタイズには無縁の環境で作られたそうで、これを聞くと「まったくわからない」つまり、やりたいコトをやったら売れちゃった、としか言いようがない。

では、今の時代、ビジネスにおいて何を指針にしていいのか、、、「まったくわからない」では進みようがない、事業計画に意味がないとしたら。何を頼りにしたらいいものか?

<景気が良くなっているのに賃金が上がらない>それは、景気回復が続いているにもかかわらず、企業の内部留保は積み上がっている現状。リーマン・ショック時のトラウマもあるでしょう。コスト削減による業績回復では賃金は上がりません。他にも要因はあるでしょうが、それだけではない。この答えの一つが「まったくわからない」にあるのではないか?そんな事を言っている間に企業は消えてなくなります。


とてもわかりやすく消えないイノベーションを起こした企業。

皆さんが知っている企業では富士フイルムがいい例でしょう。既存技術の組み合わせとはいっても、消費者にとってみたらフィルムからサプリは大変革です。社名の通りカメラのフィルムの会社が既存技術の組み合わせによって新規事業を次々と創出し化粧品・サプリメントを作り出した。本業のアナログカメラチェキでも売り上げを出している。世界大手のコダックが経営破綻したのに対して新規事業を生み出して活路を開いた企業です。イノベーションとまでは言わずとも持続可能性を生むための新規事業に対してトライアンドエラーを恐れず実行してみるか、内部留保を貯めこむか、、極端ではあると思いますが企業は生き残りをかけて守りか攻めるか判断を迫られています。


成長幻想に踊らされていない企業は内心なんとかしないと、、と思っているはずです。オリンピック以降を考えると積極的な後退も視野に入れた経営を余儀なくされるでしょう。

確実に歯止めがきかない人口減少に対して成長体験した企業にとって当然の様に起きる収益源をどう受け取っていくか、大きなイノベーションができなくても持続可能な経営を維持する術をいまから検討しておくべきだと思います。

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